傾斜板による踵骨外反が立位姿勢に与える影響

〔目的〕静止立位姿勢において踵骨外反が上部体幹,骨盤,下肢各関節,身体重心位置に与える影響を三次元的に明らかにすることである.〔対象〕健常成人男性12名とした.〔方法〕三次元動作解析システムと床反力計を使用して,静止立位姿勢の計測を行った.5°,10°,15°の傾斜板を作成し,傾斜板上での静止立位姿勢を計測し,傾斜板時の静止立位姿勢との違いを検討した.〔結果〕傾斜板角度の違いに伴い踵骨外反角度,踵骨前傾角度,足関節背屈角度,下腿セグメント内旋角度は有意な差を示し,下肢運動連鎖に基づく結果となった.身体重心位置は傾斜板角度の増加に伴い前方へ偏移した.〔結語〕傾斜板から傾斜板角度10°までは足関節...

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 6; pp. 747 - 751
Main Authors 千代丸, 正志, 山本, 澄子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.747

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Summary:〔目的〕静止立位姿勢において踵骨外反が上部体幹,骨盤,下肢各関節,身体重心位置に与える影響を三次元的に明らかにすることである.〔対象〕健常成人男性12名とした.〔方法〕三次元動作解析システムと床反力計を使用して,静止立位姿勢の計測を行った.5°,10°,15°の傾斜板を作成し,傾斜板上での静止立位姿勢を計測し,傾斜板時の静止立位姿勢との違いを検討した.〔結果〕傾斜板角度の違いに伴い踵骨外反角度,踵骨前傾角度,足関節背屈角度,下腿セグメント内旋角度は有意な差を示し,下肢運動連鎖に基づく結果となった.身体重心位置は傾斜板角度の増加に伴い前方へ偏移した.〔結語〕傾斜板から傾斜板角度10°までは足関節を中心とした姿勢制御が行われ,15°では股関節と骨盤を含めた姿勢制御が行われることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.747