健常成人における座位リーチ距離の見積もりに対する目標物の有無の影響

〔目的〕目標物の有無が座位でのリーチ距離の見積もりに与える影響を調べた。〔対象〕対象は健常若年成人25名(平均年齢23.2±3.6歳)であった。〔方法〕目標物あり条件と目標物条件でリーチ距離の見積もりを測定し,実際のリーチ距離と見積もり距離の差(見積もり誤差)とその絶対値(|見積もり誤差|)を算出した。〔結果〕見積もり誤差では目標物あり条件の方が条件に比べ有意に大きかったが,|見積もり誤差|では2つの条件に有意差は認められなかった。目標物あり条件では92%の対象者が過大(見積もり値>実測値)に,条件においても92%の対象者が過小(見積もり値<実測値)に見積もる傾向にあった。〔結語〕目標物の有無...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 3; pp. 463 - 467
Main Author 平井, 達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.463

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Summary:〔目的〕目標物の有無が座位でのリーチ距離の見積もりに与える影響を調べた。〔対象〕対象は健常若年成人25名(平均年齢23.2±3.6歳)であった。〔方法〕目標物あり条件と目標物条件でリーチ距離の見積もりを測定し,実際のリーチ距離と見積もり距離の差(見積もり誤差)とその絶対値(|見積もり誤差|)を算出した。〔結果〕見積もり誤差では目標物あり条件の方が条件に比べ有意に大きかったが,|見積もり誤差|では2つの条件に有意差は認められなかった。目標物あり条件では92%の対象者が過大(見積もり値>実測値)に,条件においても92%の対象者が過小(見積もり値<実測値)に見積もる傾向にあった。〔結語〕目標物の有無は見積もりに影響を与えることが明らかとなった。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.463