脳血管疾患者におけるTimed Up and Go testの試行間の変動と歩行自立度の関係

〔目的〕Timed Up and Go test(以下,TUG)の試行間の変動から歩行自立度を予測すること.〔対象〕脳血管疾患後片麻痺者42名とした.〔方法〕TUGを2回繰り返して計測した.遂行時間の変動は1試行目と2試行目の差(以下,それぞれTUG快適差とTUG最大差)と,遂行時間で調整した1,2試行目の差として算出した.〔結果〕歩行自立度はTUG快適差とTUG最大差が関連していた(オッズ比は9.6倍と56.2倍).感度および特異度はTUG快適差とTUG最大差でともに高値を示した.〔結語〕TUGの試行間の変動が1秒以上であると歩行が自立していない可能性がある....

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 4; pp. 427 - 432
Main Authors 佐藤, 優史, 原島, 宏明, 北地, 雄, 宮野, 佐年, 原, 辰成
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.427

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Summary:〔目的〕Timed Up and Go test(以下,TUG)の試行間の変動から歩行自立度を予測すること.〔対象〕脳血管疾患後片麻痺者42名とした.〔方法〕TUGを2回繰り返して計測した.遂行時間の変動は1試行目と2試行目の差(以下,それぞれTUG快適差とTUG最大差)と,遂行時間で調整した1,2試行目の差として算出した.〔結果〕歩行自立度はTUG快適差とTUG最大差が関連していた(オッズ比は9.6倍と56.2倍).感度および特異度はTUG快適差とTUG最大差でともに高値を示した.〔結語〕TUGの試行間の変動が1秒以上であると歩行が自立していない可能性がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.427