在宅脳血管障害患者の気温変化による日常生活への影響

〔目的〕在宅生活における身体活動量およびADLと気温変化との関連性を調査した.〔対象〕在宅生活を送る脳血管障害のある要支援者6名(要支援群)と要介護者8名(要介護群)とした.〔方法〕1年間の気温をデータ収集し,17°C未満の月を寒冷期,17°C以上の月を温暖期とした.1年間の身体活動量を歩数にて,ADL状況をFIMにて評価した.〔結果〕要支援群では寒冷期に歩数の低下傾向がみられ,翌年の温暖期になっても歩数は戻らなかった.要介護群では1年間を通して歩数に変化はなかった.両群とも1年間を通してFIM得点に変化はなかった.〔結語〕身体活動量は寒冷期に低下する可能性があり,今後,それに伴ってADLの低...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 3; pp. 363 - 367
Main Authors 大矢, 聡, 山田, 和政
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.363

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Summary:〔目的〕在宅生活における身体活動量およびADLと気温変化との関連性を調査した.〔対象〕在宅生活を送る脳血管障害のある要支援者6名(要支援群)と要介護者8名(要介護群)とした.〔方法〕1年間の気温をデータ収集し,17°C未満の月を寒冷期,17°C以上の月を温暖期とした.1年間の身体活動量を歩数にて,ADL状況をFIMにて評価した.〔結果〕要支援群では寒冷期に歩数の低下傾向がみられ,翌年の温暖期になっても歩数は戻らなかった.要介護群では1年間を通して歩数に変化はなかった.両群とも1年間を通してFIM得点に変化はなかった.〔結語〕身体活動量は寒冷期に低下する可能性があり,今後,それに伴ってADLの低下を招く危険性のあることが予測された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.363