若年腰痛患者における不安定座位時の姿勢制御

〔目的〕若年腰痛患者の不安定座面における座位および立位での姿勢制御の特徴を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は非特異的腰痛症と診断された若年腰痛患者46名および健常大学生47名とした.バランスクッションによる不安定面での座位および立位保持課題を実施した.重心動揺計を用いて圧中心点の総軌跡長,外周面積,単位面積軌跡長を測定した.〔結果〕座位では,総軌跡長,外周面積において腰痛群のほうが大きな値を示し,単位面積軌跡長は腰痛群のほうが小さな値を示した.立位では,いずれの項目でも両群間による差を認めなかった.〔結語〕腰痛患者は体幹を主とした姿勢制御機能の低下が生じていることが示唆された....

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 3; pp. 427 - 431
Main Authors 内田, 智也, 大久保, 吏司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.427

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Summary:〔目的〕若年腰痛患者の不安定座面における座位および立位での姿勢制御の特徴を明らかにすることとした.〔対象と方法〕対象は非特異的腰痛症と診断された若年腰痛患者46名および健常大学生47名とした.バランスクッションによる不安定面での座位および立位保持課題を実施した.重心動揺計を用いて圧中心点の総軌跡長,外周面積,単位面積軌跡長を測定した.〔結果〕座位では,総軌跡長,外周面積において腰痛群のほうが大きな値を示し,単位面積軌跡長は腰痛群のほうが小さな値を示した.立位では,いずれの項目でも両群間による差を認めなかった.〔結語〕腰痛患者は体幹を主とした姿勢制御機能の低下が生じていることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.427