Spinal Mouse を使用した脊柱彎曲角度測定の再現性

〔目的〕Spinal Mouseを使用し,脊柱彎曲角度測定時に裸体の場合と肌着着用の場合での再現性について検討することである。〔対象〕健常成人男性20名とした。〔方法〕Spinal Mouseを用いて,裸体と肌着1枚着用した状態で脊柱彎曲角を各2回ずつ測定し,級内相関係数(ICC)を求めた。〔結果〕胸椎後彎角のICCは裸体で0.974,肌着着用で0.892であった。腰椎前彎角のICCは裸体で0.939,肌着着用で0.883であった。裸体と肌着着用の脊柱彎曲角の比較では2群間には有意差は認められず,その測定値の差は胸椎後彎角,腰椎前彎角ともに1.5度であった。〔結語〕裸体と肌着着用での再現性は「...

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Published in理学療法科学 Vol. 25; no. 2; pp. 223 - 226
Main Authors 村田, 伸, 鈴木, 秀次, 荒川, 千秋, 宮崎, 純弥
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2010
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.25.223

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Summary:〔目的〕Spinal Mouseを使用し,脊柱彎曲角度測定時に裸体の場合と肌着着用の場合での再現性について検討することである。〔対象〕健常成人男性20名とした。〔方法〕Spinal Mouseを用いて,裸体と肌着1枚着用した状態で脊柱彎曲角を各2回ずつ測定し,級内相関係数(ICC)を求めた。〔結果〕胸椎後彎角のICCは裸体で0.974,肌着着用で0.892であった。腰椎前彎角のICCは裸体で0.939,肌着着用で0.883であった。裸体と肌着着用の脊柱彎曲角の比較では2群間には有意差は認められず,その測定値の差は胸椎後彎角,腰椎前彎角ともに1.5度であった。〔結語〕裸体と肌着着用での再現性は「優秀」あるいは「良好」であり,2群間に差が認められず,かつ測定値の差が1.5度程度であることから,裸体になることが困難な場合は肌着着用でも信頼できる測定値が得られることが示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.25.223