成長期児童の下肢柔軟性と体格との関係

〔目的〕本研究の目的は,成長期児童の下肢柔軟性と体格的要因との関係性を検討することである。〔対象〕小学6年生の男子61名,女子75名の136名であった。〔方法〕下肢柔軟性は下肢伸展挙上角度と膝関節伸展位での足関節背屈角度を測定し,身長・体重・BMIとの関連性を検討した。〔結果〕男子に比べて女子の柔軟性が有意に高かった。男女とも身長と柔軟性の関連は認められなかった。女子では体重の影響も認められなかった。しかし男子では体重の重い児童あるいは肥満傾向にある児童が柔軟性は低かった。〔結語〕小学6年生男子の柔軟性は身長ではなく,体重とBMIと関連があり,女子では体格的要因とは関連がないことが示された。...

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Published in理学療法科学 Vol. 26; no. 1; pp. 19 - 22
Main Authors 中山, 朗, 長住, 達樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2011
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.26.19

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Summary:〔目的〕本研究の目的は,成長期児童の下肢柔軟性と体格的要因との関係性を検討することである。〔対象〕小学6年生の男子61名,女子75名の136名であった。〔方法〕下肢柔軟性は下肢伸展挙上角度と膝関節伸展位での足関節背屈角度を測定し,身長・体重・BMIとの関連性を検討した。〔結果〕男子に比べて女子の柔軟性が有意に高かった。男女とも身長と柔軟性の関連は認められなかった。女子では体重の影響も認められなかった。しかし男子では体重の重い児童あるいは肥満傾向にある児童が柔軟性は低かった。〔結語〕小学6年生男子の柔軟性は身長ではなく,体重とBMIと関連があり,女子では体格的要因とは関連がないことが示された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.26.19