在宅高齢者のADLとその家族介護者のQOL・介護負担感の縦断的な変化に影響を及ぼす要因について

〔目的〕要介護者を介護する家族介護者のQOLの現状を把握し,要介護者のADLと家族介護者のQOL・介護負担感の縦断的な変化に影響を及ぼす要因を明らかにすること.〔対象〕通所リハビリテーションを利用している要介護者11名(年齢73.7 ± 13.0歳)と,その家族介護者11名(平均年齢62.7 ± 7.0歳)とした.〔方法〕身体的・精神的機能面およびQOLを中心とした実態調査を行った.〔結果〕家族介護者の介護負担感は,要介護者の認知機能と家族介護者のQOLが関連すること,要介護者のADLは,認知機能と家族介護者の介護負担感が関連することが判明した.〔結語〕家族介護者の介護負担感を軽減させるために...

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Published in理学療法科学 Vol. 29; no. 1; pp. 87 - 95
Main Authors 森岡, 寛文, 雄山, 正崇, 中山, 可奈子, 武政, 誠一, 中越, 竜馬
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2014
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.29.87

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Summary:〔目的〕要介護者を介護する家族介護者のQOLの現状を把握し,要介護者のADLと家族介護者のQOL・介護負担感の縦断的な変化に影響を及ぼす要因を明らかにすること.〔対象〕通所リハビリテーションを利用している要介護者11名(年齢73.7 ± 13.0歳)と,その家族介護者11名(平均年齢62.7 ± 7.0歳)とした.〔方法〕身体的・精神的機能面およびQOLを中心とした実態調査を行った.〔結果〕家族介護者の介護負担感は,要介護者の認知機能と家族介護者のQOLが関連すること,要介護者のADLは,認知機能と家族介護者の介護負担感が関連することが判明した.〔結語〕家族介護者の介護負担感を軽減させるためには,要介護者のADLを維持・向上すること,認知機能の低下を防ぐことが重要であることが示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.29.87