側方への降段が下肢関節角度および下肢関節モーメントに及ぼす影響

• Published in: 理学療法科学 Vol. 22; no. 1; pp. 151 - 156
• Main Authors: 長谷川, 正哉, 金井, 秀作, 田坂, 厚志, 島谷, 康司, 清水, ミシェル・アイズマン, 大塚, 彰, 沖, 貞明, 坂口, 顕
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 理学療法科学学会 2007
• Subjects: 三次元動作解析; 日常生活動作; 降段動作
• ISSN: 1341-1667; 2434-2807
• DOI: 10.1589/rika.22.151

本研究の目的は降段方法の違いが下肢関節に与える影響について検討することである。対象は健常成人男性11名であった。三次元動作解析装置を使用し，前方降段，後方降段，側方前降段，側方後降段時の下肢関節角度および下肢関節モーメントを計測した。結果，前方降段，側方前降段時には支持脚における股関節屈曲角度および股関節伸展モーメントが減少し，一方，後方降段，側方後降段時には膝関節最大屈曲角および足関節最大背屈角，膝関節伸展モーメントおよび足関節底屈モーメントが減少した。 降段方法の違いが下肢関節に影響を及ぼす事が確認され，各人の身体状況に合わせた降段動作方法の指導が必要であると考えられた。