Penumbra Systemにおける“pull-back method”の有用性
【目的】Penumbra System(PS)は血栓吸引型デバイスである.PSを閉塞部位より遠位から引き戻りながら吸引するpull-back methodにより再開通が得られた症例を報告する.【症例】74歳,男性.左不全片麻痺にて当院搬送された.頭部MRI,MRAにて右中大脳動脈完全閉塞による急性脳梗塞と診断した.rt-PA静注療法後,National Institute of Health Stroke Scaleの悪化を認め,血管内治療を施行した.PSを近位部から血栓回収を試みたが再開通が得られないため,血栓遠位へPSを誘導し,吸引しながら引き戻ることにより迅速な再開通が得られた.【結語】...
        Saved in:
      
    
          | Published in | Journal of Neuroendovascular Therapy Vol. 7; no. 4; pp. 294 - 299 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
    
        2013
     日本脳神経血管内治療学会  | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 1882-4072 2186-2494  | 
| DOI | 10.5797/jnet.7.294 | 
Cover
| Summary: | 【目的】Penumbra System(PS)は血栓吸引型デバイスである.PSを閉塞部位より遠位から引き戻りながら吸引するpull-back methodにより再開通が得られた症例を報告する.【症例】74歳,男性.左不全片麻痺にて当院搬送された.頭部MRI,MRAにて右中大脳動脈完全閉塞による急性脳梗塞と診断した.rt-PA静注療法後,National Institute of Health Stroke Scaleの悪化を認め,血管内治療を施行した.PSを近位部から血栓回収を試みたが再開通が得られないため,血栓遠位へPSを誘導し,吸引しながら引き戻ることにより迅速な再開通が得られた.【結語】Pull-back methodは近位部から血栓回収困難例に有効な場合がある. | 
|---|---|
| ISSN: | 1882-4072 2186-2494  | 
| DOI: | 10.5797/jnet.7.294 |