PCEAに伴う副作用対策

術後疼痛管理における硬膜外PCA(PCEA)は,多くの研究で利点が示され,われわれ麻酔科医の得意とする疼痛管理法として広く普及している.しかし,使用する薬剤や硬膜外麻酔法そのものによる副作用は意外と多く,そのためにPCEA自体が中止されるなどで満足な鎮痛が得られないこともまれではない.副作用としては悪心・嘔吐が最も多く,掻痒感,しびれ・筋力低下,傾眠・呼吸抑制,低血圧,尿閉などがあげられる.副作用対策について理解することは,患者の周術期疼痛管理の質の向上と安全につながるので重要である....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 30; no. 5; pp. 892 - 896
Main Authors 垣花, 学, 比嘉, 達也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2010
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.30.892

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Summary:術後疼痛管理における硬膜外PCA(PCEA)は,多くの研究で利点が示され,われわれ麻酔科医の得意とする疼痛管理法として広く普及している.しかし,使用する薬剤や硬膜外麻酔法そのものによる副作用は意外と多く,そのためにPCEA自体が中止されるなどで満足な鎮痛が得られないこともまれではない.副作用としては悪心・嘔吐が最も多く,掻痒感,しびれ・筋力低下,傾眠・呼吸抑制,低血圧,尿閉などがあげられる.副作用対策について理解することは,患者の周術期疼痛管理の質の向上と安全につながるので重要である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.30.892