大学生の協同学習を評価するルーブリック試作版の考案 : 看護学生を対象とした信頼性・妥当性の検討

【目的】協同学習に参加している大学生のチーミング・プロセスを評価するルーブリックTEAM-P2016v試作版を考案し、信頼性・妥当性を検討した。【方法】対象学生は看護学生2年生69名で、評定者は3名だった。試作版ルーブリックによる観察法は、2016年8月にグループ探求法の協同学習場面において実施した。学生に対しては、無記名質問紙法を実施した。【結果】評定者間信頼性の級内相関係数0.792、一般化可能性係数(G係数)0.8197、内的整合性のカテゴリー主成分分析による信頼性α係数0.882、相関行列係数0.473—0.840で基準値を満たしていた。基準関連妥当性は、参考値として、学生の自己採点と...

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Published in看護科学研究 Vol. 16; no. 2; pp. 33 - 52
Main Authors 松井, 瞳, 加藤, 善子, 會田, 信子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 大分県立看護科学大学看護研究交流センター 2018
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ISSN2424-0052
DOI10.20705/jjnhs.16.2_33

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Summary:【目的】協同学習に参加している大学生のチーミング・プロセスを評価するルーブリックTEAM-P2016v試作版を考案し、信頼性・妥当性を検討した。【方法】対象学生は看護学生2年生69名で、評定者は3名だった。試作版ルーブリックによる観察法は、2016年8月にグループ探求法の協同学習場面において実施した。学生に対しては、無記名質問紙法を実施した。【結果】評定者間信頼性の級内相関係数0.792、一般化可能性係数(G係数)0.8197、内的整合性のカテゴリー主成分分析による信頼性α係数0.882、相関行列係数0.473—0.840で基準値を満たしていた。基準関連妥当性は、参考値として、学生の自己採点と他尺度との相関係数(0.241− 0.413)を確認した。【結論】基準関連妥当性で課題は残されたものの、TEAM-P2016v試作版は、チーミング・プロセスのパフォーマンス評価指標として適用可能と考えられた。
ISSN:2424-0052
DOI:10.20705/jjnhs.16.2_33