外科的輪状甲状膜切開;本当にするの? できるの
日本麻酔科学会気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)でRed zoneで実施すべき手技として輪状甲状膜からの気道確保を提示している.外科的輪状甲状膜切開を本当にするべき状況には,手元に穿刺用キット製品がない場合,キット製品で始めたがガイドワイヤーが進まない場合など極めて限定されるが,皆無ではない.多くの麻酔科医は臨床での実施経験はないと推測されるため,緊急時に実施できるためには,シミュレーション訓練などを通じて技能習熟度を高めておくことが必須である.同時に,計画医療である麻酔では,Red zoneへ至らない戦略を立案,実施することがより重要である....
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          | Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 37; no. 4; pp. 485 - 489 | 
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本臨床麻酔学会
    
        2017
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0285-4945 1349-9149  | 
| DOI | 10.2199/jjsca.37.485 | 
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| Summary: | 日本麻酔科学会気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)でRed zoneで実施すべき手技として輪状甲状膜からの気道確保を提示している.外科的輪状甲状膜切開を本当にするべき状況には,手元に穿刺用キット製品がない場合,キット製品で始めたがガイドワイヤーが進まない場合など極めて限定されるが,皆無ではない.多くの麻酔科医は臨床での実施経験はないと推測されるため,緊急時に実施できるためには,シミュレーション訓練などを通じて技能習熟度を高めておくことが必須である.同時に,計画医療である麻酔では,Red zoneへ至らない戦略を立案,実施することがより重要である. | 
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| ISSN: | 0285-4945 1349-9149  | 
| DOI: | 10.2199/jjsca.37.485 |