「小児における区域麻酔」によせて

近年, 麻酔科領域における超音波ガイドによる手技の普及には目覚ましいものがあり, 区域麻酔への応用は超音波ガイド下血管穿刺と双璧をなす. 超音波ガイド下神経ブロックも他の分野と同様に成人の分野で進化した後に, 小児にも取り入れられるようになった. 持ち運びの容易な軽量で高性能な超音波診断装置が手に入るようになり, ますますその勢いは加速している. これまで, 末梢神経ブロックの穿刺部位は身体のメルクマールで決定し, 針先の位置を穿刺時のクリック感や抵抗の変化などに頼っていたのに比較し, 超音波ガイド下穿刺では, 穿刺針の進入, 穿刺針先端の位置を可視化することができるようになった....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 34; no. 1; p. 038
Main Authors 木内, 恵子, 大畑, 淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2014
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.34.038

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Summary:近年, 麻酔科領域における超音波ガイドによる手技の普及には目覚ましいものがあり, 区域麻酔への応用は超音波ガイド下血管穿刺と双璧をなす. 超音波ガイド下神経ブロックも他の分野と同様に成人の分野で進化した後に, 小児にも取り入れられるようになった. 持ち運びの容易な軽量で高性能な超音波診断装置が手に入るようになり, ますますその勢いは加速している. これまで, 末梢神経ブロックの穿刺部位は身体のメルクマールで決定し, 針先の位置を穿刺時のクリック感や抵抗の変化などに頼っていたのに比較し, 超音波ガイド下穿刺では, 穿刺針の進入, 穿刺針先端の位置を可視化することができるようになった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.038