超音波ガイド下血管穿刺 (4)超音波ガイド下血管穿刺の教育に必要な知識・技術

超音波ガイド下中心静脈穿刺はランドマーク法とはまったく違う技術であり,安全に行うには,超音波の基礎知識とピットフォールに精通し,十分なトレーニングが必要であることを教育者は理解し啓発するべきである.トレーニング方法は,まずはシミュレーターを使用し,プローブの操作方法を修得し,穿刺針先を超音波画面で捉え続ける訓練を行う.生体では,正しいプローブ操作により穿刺目標血管および周囲組織の立体的構造の把握が重要である.臨床実地では内頚静脈穿刺症例から施行することを推奨する.針先の描出,匍匐前進,また穿刺針の太さの選択も成功のキーポイントとなる.超音波を利用して,従来のランドマーク法の教育も引き続き行う必...

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 33; no. 3; pp. 476 - 482
Main Author 萬, 知子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2013
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.33.476

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Summary:超音波ガイド下中心静脈穿刺はランドマーク法とはまったく違う技術であり,安全に行うには,超音波の基礎知識とピットフォールに精通し,十分なトレーニングが必要であることを教育者は理解し啓発するべきである.トレーニング方法は,まずはシミュレーターを使用し,プローブの操作方法を修得し,穿刺針先を超音波画面で捉え続ける訓練を行う.生体では,正しいプローブ操作により穿刺目標血管および周囲組織の立体的構造の把握が重要である.臨床実地では内頚静脈穿刺症例から施行することを推奨する.針先の描出,匍匐前進,また穿刺針の太さの選択も成功のキーポイントとなる.超音波を利用して,従来のランドマーク法の教育も引き続き行う必要がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.33.476