「人工股関節置換後に足が動かないのですが」─神経ブロックと手術操作による神経障害と診断法

ここ十数年の間に数多くの超音波ガイド下末梢神経ブロックの技術が確立され,多くの麻酔科医が末梢神経ブロックを日常の診療で行うようになってきた.しかし,いくら上手にブロックできたとしても,合併症が起きた際に的確に対応できなければ,本当のプロフェッショナルとはいえない.本稿では,神経ブロックを併用した全身麻酔後に神経障害が起きた症例をもとに,末梢神経ブロックによって神経障害を起こさないようにするにはどのような点に気を付けるか,そして,万が一,神経障害が生じてしまった際にはどのように診断していくかという一例をPBLD形式で学んでいく....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 42; no. 2; pp. 202 - 208
Main Author 近藤, 竜也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.03.2022
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.42.202

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Summary:ここ十数年の間に数多くの超音波ガイド下末梢神経ブロックの技術が確立され,多くの麻酔科医が末梢神経ブロックを日常の診療で行うようになってきた.しかし,いくら上手にブロックできたとしても,合併症が起きた際に的確に対応できなければ,本当のプロフェッショナルとはいえない.本稿では,神経ブロックを併用した全身麻酔後に神経障害が起きた症例をもとに,末梢神経ブロックによって神経障害を起こさないようにするにはどのような点に気を付けるか,そして,万が一,神経障害が生じてしまった際にはどのように診断していくかという一例をPBLD形式で学んでいく.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.42.202