交通外傷を契機に偶然発見された肝外発育型海綿状血管腫の1手術例
症例は67歳女性.交通外傷を契機に偶然発見された肝外発育型海綿状血管腫の1例を経験した.腹部CT, MRI, 上部消化管造影で胃の粘膜下腫瘍が疑われたが, 腹部血管造影で肝外発育型の肝血管腫と診断された.広範囲に突出している肝外発育型海綿状血管腫は破裂の危険もあり, 肝外側区部分切除を施行した.腫瘤は5.5×5.0×5.0cm大で重量は50gで, 病理組織学的に肝海綿状血管腫と診断された.肝海綿状血管腫は肝良性腫瘍の中で最も高頻度にみられるが, 肝外発育型は稀である....
Saved in:
| Published in | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 52; no. 2; pp. 129 - 132 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
北関東医学会
01.03.2002
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1343-2826 1881-1191 |
| DOI | 10.2974/kmj.52.129 |
Cover
| Summary: | 症例は67歳女性.交通外傷を契機に偶然発見された肝外発育型海綿状血管腫の1例を経験した.腹部CT, MRI, 上部消化管造影で胃の粘膜下腫瘍が疑われたが, 腹部血管造影で肝外発育型の肝血管腫と診断された.広範囲に突出している肝外発育型海綿状血管腫は破裂の危険もあり, 肝外側区部分切除を施行した.腫瘤は5.5×5.0×5.0cm大で重量は50gで, 病理組織学的に肝海綿状血管腫と診断された.肝海綿状血管腫は肝良性腫瘍の中で最も高頻度にみられるが, 肝外発育型は稀である. |
|---|---|
| ISSN: | 1343-2826 1881-1191 |
| DOI: | 10.2974/kmj.52.129 |