陳旧性右後頭葉梗塞に左後頭葉梗塞が加わったことにより相貌失認を発症した1症例

症例は66歳男性である.3年前に紡錘状回,舌状回をふくむ右後頭葉の脳梗塞を発症し,左同名性半盲を呈したが相貌失認は発症しなかった.3年後に左後頭葉にさらに新しい脳梗塞を発症し,それとともに相貌失認を発症した.相貌失認の発症に右側一側の後頭葉損傷だけではなく,両側後頭葉損傷が必要であることを示唆した症例と考えられた....

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Published in臨床神経学 Vol. 51; no. 5; pp. 354 - 357
Main Authors 佐藤, 聡, 岩永, 圭介, 瀬戸, 牧子, 佐藤, 秀代, 越智, 誠, 辻畑, 光宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2011
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.51.354

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Summary:症例は66歳男性である.3年前に紡錘状回,舌状回をふくむ右後頭葉の脳梗塞を発症し,左同名性半盲を呈したが相貌失認は発症しなかった.3年後に左後頭葉にさらに新しい脳梗塞を発症し,それとともに相貌失認を発症した.相貌失認の発症に右側一側の後頭葉損傷だけではなく,両側後頭葉損傷が必要であることを示唆した症例と考えられた.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.51.354