リハビリテーション機器

世界に類をみない速さで高齢化社会を迎えようとしている今日, 障害者・寝たきり老人のためのリハビリテーション機器(以下, リハ機器と省略)に対する関心が高まっている. 特に最近では行政主体の方針が次々に発表されているが, その内容をみるとかなり問題がある事項も多い. 本稿ではリハ機器の最近の動向と今後の問題点について, ソフトウェアを中心に述べる. リハ機器の用語と概念 わが国ではこれまで福祉機器の定義として「心身障害者・寝たきり老人等の日常生活を便利又は容易ならしめる機器・治療訓練機器・喪失機能の代替機器・能力開発機器の総称(1975年度厚生省心身障害研究報告書)」が用いられてきた. しかしこ...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 31; no. 3; pp. 205 - 212
Main Author 加倉井, 周一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本リハビリテーション医学会 1994
日本リハビリテーション医学会
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ISSN0034-351X
1880-778X
DOI10.2490/jjrm1963.31.205

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Summary:世界に類をみない速さで高齢化社会を迎えようとしている今日, 障害者・寝たきり老人のためのリハビリテーション機器(以下, リハ機器と省略)に対する関心が高まっている. 特に最近では行政主体の方針が次々に発表されているが, その内容をみるとかなり問題がある事項も多い. 本稿ではリハ機器の最近の動向と今後の問題点について, ソフトウェアを中心に述べる. リハ機器の用語と概念 わが国ではこれまで福祉機器の定義として「心身障害者・寝たきり老人等の日常生活を便利又は容易ならしめる機器・治療訓練機器・喪失機能の代替機器・能力開発機器の総称(1975年度厚生省心身障害研究報告書)」が用いられてきた. しかしこの定義では機器の概念が広すぎること, 治療機器・能力開発機器がはたして福祉機器にふさわしいかどうか疑問が残る.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.31.205