右横隔膜原発Castlemanリンパ腫の1手術例

症例は32歳の男性で,腰椎X線検査で偶発的に右上腹部に60 mm大の集簇する石灰化を指摘された.腹部造影CT,腹部造影MRIで右横隔膜下に径70 mm大の腫瘍を認めた.術中所見で約80 mm大の腹腔側に突出する右横隔膜腫瘍を認め,腫瘍摘出術を施行した.病理組織所見からCastlemanリンパ腫,hyaline vascular typeと診断された.Castlemanリンパ腫は原因不明のリンパ増殖性疾患であり,縦隔,肺門に好発する比較的まれな疾患であり,自験例のように横隔膜から発生したCastlemanリンパ腫は極めてまれと思われた....

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Published in日本消化器外科学会雑誌 Vol. 51; no. 10; pp. 663 - 670
Main Authors 櫻庭, 伸悟, 石戸, 圭之輔, 谷地, 孝文, 脇屋, 太一, 佐藤, 健太郎, 袴田, 健一, 工藤, 大輔, 木村, 憲央, 吉澤, 忠司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器外科学会 01.10.2018
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ISSN0386-9768
1348-9372
DOI10.5833/jjgs.2017.0209

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Summary:症例は32歳の男性で,腰椎X線検査で偶発的に右上腹部に60 mm大の集簇する石灰化を指摘された.腹部造影CT,腹部造影MRIで右横隔膜下に径70 mm大の腫瘍を認めた.術中所見で約80 mm大の腹腔側に突出する右横隔膜腫瘍を認め,腫瘍摘出術を施行した.病理組織所見からCastlemanリンパ腫,hyaline vascular typeと診断された.Castlemanリンパ腫は原因不明のリンパ増殖性疾患であり,縦隔,肺門に好発する比較的まれな疾患であり,自験例のように横隔膜から発生したCastlemanリンパ腫は極めてまれと思われた.
ISSN:0386-9768
1348-9372
DOI:10.5833/jjgs.2017.0209