オンライン病気事典「MEDLEY」の取り組み:その構築と医療情報の果たす役割
医療情報はインターネット上にあふれているが,その信頼性は必ずしも高いとはいえない。オンライン病気事典MEDLEY(メドレー)は数百名の医師が共同編集する医療情報提供Webサイトである。ここでは医師のみが記事を記し更新することでその正確性を担保し,年間10万回の改訂によって最新の知見が集められる体制をとっている。また疾患,症状,医薬品,医療機関,医学論文といったデータベース同士の関係性を定義することで,症状や年齢,性別から,それに合致した疾患を演繹する「症状チェッカー」などのツールを開発している。MEDLEYとそのツールについて概括するとともに,情報処理アルゴリズムについて,種類ごとの特徴と医療...
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          | Published in | 情報管理 Vol. 59; no. 10; pp. 650 - 657 | 
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| Main Author | |
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            国立研究開発法人 科学技術振興機構
    
        01.01.2017
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| Subjects | |
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| ISSN | 0021-7298 1347-1597  | 
| DOI | 10.1241/johokanri.59.650 | 
Cover
| Summary: | 医療情報はインターネット上にあふれているが,その信頼性は必ずしも高いとはいえない。オンライン病気事典MEDLEY(メドレー)は数百名の医師が共同編集する医療情報提供Webサイトである。ここでは医師のみが記事を記し更新することでその正確性を担保し,年間10万回の改訂によって最新の知見が集められる体制をとっている。また疾患,症状,医薬品,医療機関,医学論文といったデータベース同士の関係性を定義することで,症状や年齢,性別から,それに合致した疾患を演繹する「症状チェッカー」などのツールを開発している。MEDLEYとそのツールについて概括するとともに,情報処理アルゴリズムについて,種類ごとの特徴と医療にもたらし得る価値について考察した。 | 
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| ISSN: | 0021-7298 1347-1597  | 
| DOI: | 10.1241/johokanri.59.650 |