PEG症例の経腸栄養投与熱量設定における間接熱量測定の有用性について
はじめに:寝たきり高齢者のPEG症例のエネルギー投与量について検討した報告は少ない。そこで間接熱量計により測定したREE(resting energy expenditure)、及びHarris-Benedict式より算出したBEE(basal energy expenditure)の比較を行い、PEG症例の至適投与熱量について検討した。 対象及び方法:PEGにより長期栄養管理されていた15例を対象(男性3例、女性12例)とした。患者群を無作為に2群に分け、REE、及びBEEをもとに投与熱量を算出し、6週間ずつのクロスオーバー試験を行い、体重、体脂肪量、血清TP、Alb値を比較検討した。 結果...
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Published in | Jomyaku Keicho Eiyo Vol. 22; no. 3; pp. 329 - 335 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本静脈経腸栄養学会
2007
Japanese Society for Parenteral and Enteral Nutrition |
Subjects | |
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ISSN | 1344-4980 1881-3623 |
DOI | 10.11244/jjspen.22.329 |
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Summary: | はじめに:寝たきり高齢者のPEG症例のエネルギー投与量について検討した報告は少ない。そこで間接熱量計により測定したREE(resting energy expenditure)、及びHarris-Benedict式より算出したBEE(basal energy expenditure)の比較を行い、PEG症例の至適投与熱量について検討した。 対象及び方法:PEGにより長期栄養管理されていた15例を対象(男性3例、女性12例)とした。患者群を無作為に2群に分け、REE、及びBEEをもとに投与熱量を算出し、6週間ずつのクロスオーバー試験を行い、体重、体脂肪量、血清TP、Alb値を比較検討した。 結果:REE群に比べ、BEE群では、体脂肪と体重の増加が認められたが、TPやAlbには変化は認めなかった。また、体重増加に伴う代謝亢進も認められなかった。 考察:BEEに基づく投与熱量では過剰投与とされることが危惧された。 |
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ISSN: | 1344-4980 1881-3623 |
DOI: | 10.11244/jjspen.22.329 |