ガイドライン第1版と第2版の基本的異同
エビデンスに基づいた急性膵炎のガイドライン第1版(2003年出版)と,今回改訂された第2版(2007年出版)とにおける基本的異同について解説する。ガイドラインの目的,使用法は第1版と大きな違いはない。作成法もほぼ同様であるが,第2版では日本消化器関連学会週間(2006年10月,札幌)と日本臨床外科学会(2006年11月,広島)にて案を提示し参加者からのフィードバックを参考に改訂した。作成委員は内科,外科,救急・集中治療,臨床疫学の専門家で構成されていたが,第2版は日本医学放射線学会の協力を得て,放射線科医も参加した。改訂の根拠となる文献はMEDLINEと医学中央雑誌などのデータベースを利用し,...
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Published in | Nihon Fukubu Kyukyu Igakkai Zasshi (Journal of Abdominal Emergency Medicine) Vol. 28; no. 4; pp. 547 - 550 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本腹部救急医学会
2008
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1340-2242 1882-4781 |
DOI | 10.11231/jaem.28.547 |
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Summary: | エビデンスに基づいた急性膵炎のガイドライン第1版(2003年出版)と,今回改訂された第2版(2007年出版)とにおける基本的異同について解説する。ガイドラインの目的,使用法は第1版と大きな違いはない。作成法もほぼ同様であるが,第2版では日本消化器関連学会週間(2006年10月,札幌)と日本臨床外科学会(2006年11月,広島)にて案を提示し参加者からのフィードバックを参考に改訂した。作成委員は内科,外科,救急・集中治療,臨床疫学の専門家で構成されていたが,第2版は日本医学放射線学会の協力を得て,放射線科医も参加した。改訂の根拠となる文献はMEDLINEと医学中央雑誌などのデータベースを利用し,膵炎を key wordとして2000年1月から2006年4月までに出版された2,695文献を対象とした。採用文献のエビデンスレベル分類法は第1版と同様のもの(Oxford centre for evidence-based medicine levels of evidence)を採用したが,推奨グレードは,Minds版診療ガイドライン作成の手引きを参考に,十分な科学的根拠がない場合をC1とC2に細分化するなど独自のグレード分類が採用された。 |
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ISSN: | 1340-2242 1882-4781 |
DOI: | 10.11231/jaem.28.547 |