新潟県中越沖地震被災地域一般住民における貼り付け型プローブを用いた総頸動脈のhigh intensity transient signalsと脳・心血管疾患との関連
「はじめに」日本人の頭蓋骨はその形状から側頭骨が厚く欧米人よりも超音波が透過しにくいことが知られており, 加齢によりさらに透過が難しくなるため, 高齢者の経頭蓋超音波ドプラ法(transcranial Doppler: TCD)検査は困難であった. そこで, 頸部に超音波プローブを貼り付けることにより総頸動脈血流を検出でき, さらに high intensity transient signals (HITS)の自動検出ができる装置が, わが国で開発された(HDK-BM001, 橋本電子工業, 三重). 頸部血管超音波検査で血流速度がドプラ偏位により検出されているように, 頸動脈血流は超音波で...
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Published in | Neurosonology Vol. 32; no. 2; pp. 46 - 52 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本脳神経超音波学会
2019
日本脳神経超音波学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-074X |
DOI | 10.2301/neurosonology.32.46 |
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Summary: | 「はじめに」日本人の頭蓋骨はその形状から側頭骨が厚く欧米人よりも超音波が透過しにくいことが知られており, 加齢によりさらに透過が難しくなるため, 高齢者の経頭蓋超音波ドプラ法(transcranial Doppler: TCD)検査は困難であった. そこで, 頸部に超音波プローブを貼り付けることにより総頸動脈血流を検出でき, さらに high intensity transient signals (HITS)の自動検出ができる装置が, わが国で開発された(HDK-BM001, 橋本電子工業, 三重). 頸部血管超音波検査で血流速度がドプラ偏位により検出されているように, 頸動脈血流は超音波で100%検出可能である. したがって, 同じく血流によるドプラ偏位を利用する頸動脈のHITS検出は100%可能である. |
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ISSN: | 0917-074X |
DOI: | 10.2301/neurosonology.32.46 |