トップランナーと金の卵の橋渡しを

「要約」 アシカの悪性中皮腫の診療で学んだことなど, これまで水族館で携わった診療エピソードを紹介する. 十分な記録の中から研究成果を引き出し, その道筋をも活かした展示を構築していきたい. 「はじめに」 研究しているという自負のない私が今回, 自由集会「研究する動物園」で壇上の人となる機会を得た. 逃げ出したいような気持ちがある一方で, 職場である水族館で幼稚園児や小学生を目にしていると, 生き生きと動き回る生物の姿ばかりでなく, そこから引き出された研究の成果を紹介し, 金の卵をホンモノの金に育てあげるきっかけを作りたい気持ちもある. それには自ら“研究する”水族館人とならねばならない....

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Published inJapanese journal of zoo and wildlife medicine = 日本野生動物医学会誌 Vol. 17; no. 3; pp. 111 - 112
Main Author 長塚, 信幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本野生動物医学会 28.09.2012
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ISSN1342-6133
2185-744X
DOI10.5686/jjzwm.17.111

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Summary:「要約」 アシカの悪性中皮腫の診療で学んだことなど, これまで水族館で携わった診療エピソードを紹介する. 十分な記録の中から研究成果を引き出し, その道筋をも活かした展示を構築していきたい. 「はじめに」 研究しているという自負のない私が今回, 自由集会「研究する動物園」で壇上の人となる機会を得た. 逃げ出したいような気持ちがある一方で, 職場である水族館で幼稚園児や小学生を目にしていると, 生き生きと動き回る生物の姿ばかりでなく, そこから引き出された研究の成果を紹介し, 金の卵をホンモノの金に育てあげるきっかけを作りたい気持ちもある. それには自ら“研究する”水族館人とならねばならない. ここで私が関わってきた仕事を聴衆にさらし, 自らを鼓舞する機会としたい. 「生きることは食べること」 1995年, サンシャイン国際水族館(当時)で飼育されていた雄のユーラシアカワウソの悪性線維性組織球腫に遭遇した.
ISSN:1342-6133
2185-744X
DOI:10.5686/jjzwm.17.111