膜型人工肺キャピオックスRXと従来の人工肺との比較
【要旨】新しいポリ2メトキシエチルアクリレート(PMEA)コーティングを施した人工肺:テルモ社製キャピオックスRXは,安価で生体適合性に優れていると言われている。今回我々は,キャピオックスRXとPMEAコーティング心肺回路のシステム(RX群:7例)と,当院で従来使用している人工心肺システム(C群:7例)を生体適合性について比較検討した。その結果,TAT,PIC,IL-6,血小板保存率において両群間に有意差を認めなかった。ブラジキニンは,全測定ポイントでC群が有意に低値を示した。血小板第4因子は,人工心肺開始1時間後と人工心肺ウィーニング時でC群が有意に低値を示した。...
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| Published in | 体外循環技術 Vol. 29; no. 2; pp. 105 - 107 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本体外循環技術医学会
2002
日本体外循環技術研究会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 0912-2664 1884-5452 |
| DOI | 10.7130/hokkaidoshakai.29.105 |
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| Summary: | 【要旨】新しいポリ2メトキシエチルアクリレート(PMEA)コーティングを施した人工肺:テルモ社製キャピオックスRXは,安価で生体適合性に優れていると言われている。今回我々は,キャピオックスRXとPMEAコーティング心肺回路のシステム(RX群:7例)と,当院で従来使用している人工心肺システム(C群:7例)を生体適合性について比較検討した。その結果,TAT,PIC,IL-6,血小板保存率において両群間に有意差を認めなかった。ブラジキニンは,全測定ポイントでC群が有意に低値を示した。血小板第4因子は,人工心肺開始1時間後と人工心肺ウィーニング時でC群が有意に低値を示した。 |
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| ISSN: | 0912-2664 1884-5452 |
| DOI: | 10.7130/hokkaidoshakai.29.105 |