Stanford B型急性大動脈解離が及んだ炎症性腹部大動脈瘤の1例
要 旨:症例は71歳男性.腰背部痛,腹痛,嘔吐を主訴に前医を受診した.CTで偽腔開存型Stanford B型急性大動脈解離と最大径78 mmの腎動脈下腹部大動脈瘤を認めて当院に救急搬送された.大動脈解離は腹部大動脈瘤に及び,切迫破裂と診断した.厳重に降圧療法を行い,第10病日に腹部大動脈瘤に対してY型人工血管置換術を施行した.中枢側は開窓術を加えてdouble barrel吻合にした.術中所見と病理学的検査から炎症性腹部大動脈瘤と診断した.合併症はなく術後19日目に退院した....
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          | Published in | 日本血管外科学会雑誌 Vol. 22; no. 5; pp. 837 - 840 | 
|---|---|
| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本血管外科学会
    
        2013
     日本血管外科学会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0918-6778 1881-767X  | 
| DOI | 10.11401/jsvs.12-00099 | 
Cover
| Summary: | 要  旨:症例は71歳男性.腰背部痛,腹痛,嘔吐を主訴に前医を受診した.CTで偽腔開存型Stanford B型急性大動脈解離と最大径78 mmの腎動脈下腹部大動脈瘤を認めて当院に救急搬送された.大動脈解離は腹部大動脈瘤に及び,切迫破裂と診断した.厳重に降圧療法を行い,第10病日に腹部大動脈瘤に対してY型人工血管置換術を施行した.中枢側は開窓術を加えてdouble barrel吻合にした.術中所見と病理学的検査から炎症性腹部大動脈瘤と診断した.合併症はなく術後19日目に退院した. | 
|---|---|
| ISSN: | 0918-6778 1881-767X  | 
| DOI: | 10.11401/jsvs.12-00099 |