若年者の難治痛4症例の治療経験

今回われわれは,若年者の難治痛4症例の治療を経験した.症例は女児3例,男児1例の計4例で,小児科,小児外科からペインクリニック科に依頼があった症例である.疾患は術後瘢痕痛1例,複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)3例であった.4症例中3症例では,痛み治療の経過中に,ペインクリニック科医師を中心に,小児科医,小児臨床心理士,精神科医,心療内科医,小児外科医などがそれぞれ専門的な視点から介入した.4症例とも,患児の症状とその変化に合わせて神経ブロック,理学療法,鎮痛補助薬による薬物療法,心身医学的アプローチなどを適切に施行することで症状緩和...

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Published in日本ペインクリニック学会誌 Vol. 20; no. 1; pp. 24 - 27
Main Authors 加藤, 実, 上田, 要, 後閑, 大, 近藤, 裕子, 小川, 節郎, 頴原, 徹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本ペインクリニック学会 2013
日本ペインクリニック学会
Subjects
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ISSN1340-4903
1884-1791
DOI10.11321/jjspc.10-0042

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Summary:今回われわれは,若年者の難治痛4症例の治療を経験した.症例は女児3例,男児1例の計4例で,小児科,小児外科からペインクリニック科に依頼があった症例である.疾患は術後瘢痕痛1例,複合性局所疼痛症候群(complex regional pain syndrome:CRPS)3例であった.4症例中3症例では,痛み治療の経過中に,ペインクリニック科医師を中心に,小児科医,小児臨床心理士,精神科医,心療内科医,小児外科医などがそれぞれ専門的な視点から介入した.4症例とも,患児の症状とその変化に合わせて神経ブロック,理学療法,鎮痛補助薬による薬物療法,心身医学的アプローチなどを適切に施行することで症状緩和しえた.
ISSN:1340-4903
1884-1791
DOI:10.11321/jjspc.10-0042