回復期リハビリテーション病棟入院時の栄養状態の実態と関連要因の検討
【目的】本研究の目的は,回復期病棟入院時の栄養状態の実態と関連要因について検討することである。【方法】対象はA 病院入院中の高齢者167 名とした。調査項目は,入院時栄養状態の他に基本属性,原因疾患,回復期病棟入院前の状態(手術の有無,急性期病院退院時の歩行自立度・食事形態,急性期病院入院期間),嚥下機能(反復唾液嚥下テスト,舌圧,舌骨上筋群筋力,体幹機能,握力)とした。低栄養群と非低栄養群の間で評価項目の差を単変量解析にて検討し,有意な差があったものを説明変数,栄養障害の有無を目的変数とした二項ロジスティック回帰分析(尤度比検定:変数減少法)を実施した。【結果】低栄養群68 名(40.7%)...
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| Published in | 理学療法学 Vol. 46; no. 5; pp. 360 - 365 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本理学療法士学会
2019
日本理学療法士協会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 0289-3770 2189-602X |
| DOI | 10.15063/rigaku.11608 |
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| Summary: | 【目的】本研究の目的は,回復期病棟入院時の栄養状態の実態と関連要因について検討することである。【方法】対象はA 病院入院中の高齢者167 名とした。調査項目は,入院時栄養状態の他に基本属性,原因疾患,回復期病棟入院前の状態(手術の有無,急性期病院退院時の歩行自立度・食事形態,急性期病院入院期間),嚥下機能(反復唾液嚥下テスト,舌圧,舌骨上筋群筋力,体幹機能,握力)とした。低栄養群と非低栄養群の間で評価項目の差を単変量解析にて検討し,有意な差があったものを説明変数,栄養障害の有無を目的変数とした二項ロジスティック回帰分析(尤度比検定:変数減少法)を実施した。【結果】低栄養群68 名(40.7%),非低栄養群99 名(59.3%)であり,関連要因として急性期病院退院時歩行自立度,舌圧が選択された。【結論】本報告は,今後の縦断研究や介入研究につながる有益な情報になるものと考えられた。 |
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| ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
| DOI: | 10.15063/rigaku.11608 |