QMG スコアと修正Borg scale を指標として運動療法を行った重症筋無力症クリーゼの経験

【目的】クリーゼを呈した重症筋無力症患者に対し,日々の病態を評価する指標を用いて理学療法を実施し,自宅退院の転帰に至った症例を経験したので報告する。【症例】75 歳女性。胸腺腫摘出術後,誤嚥性肺炎を機にクリーゼを呈した。薬剤療法を行い第27 病日より離床を開始した。【方法】日々の病態評価にQMG スコアの頸部屈曲保持時間と下肢挙上保持時間,修正Borg Scale を用いて,離床や運動療法を実施した。【結果】FIM は,57 点から112 点まで回復し自宅退院となった。【結論】QMG スコアと修正Borg scale を指標として病態評価を行いながら運動療法を実施したことで,overwork...

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Published in理学療法学 Vol. 48; no. 2; pp. 229 - 235
Main Authors 笹沼, 直樹, 児玉, 典彦, 大迫, 絢佳, 山内, 真哉, 梅田, 幸嗣, 内山, 侑紀, 道免, 和久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 2021
日本理学療法士協会
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ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.11849

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Summary:【目的】クリーゼを呈した重症筋無力症患者に対し,日々の病態を評価する指標を用いて理学療法を実施し,自宅退院の転帰に至った症例を経験したので報告する。【症例】75 歳女性。胸腺腫摘出術後,誤嚥性肺炎を機にクリーゼを呈した。薬剤療法を行い第27 病日より離床を開始した。【方法】日々の病態評価にQMG スコアの頸部屈曲保持時間と下肢挙上保持時間,修正Borg Scale を用いて,離床や運動療法を実施した。【結果】FIM は,57 点から112 点まで回復し自宅退院となった。【結論】QMG スコアと修正Borg scale を指標として病態評価を行いながら運動療法を実施したことで,overwork weakness を生じることなく自宅退院に導くことができた。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.11849