本邦における犬の理学療法に対する症例報告の情報の欠落

〔目的〕犬の理学療法に関する症例報告を対象に,情報の欠落について実態を調査することとした.〔対象と方法〕1900~2022年に日本国内の学術雑誌に掲載された犬の理学療法に関する症例報告を対象とした.医中誌Webを含む3つの電子検索データベースを用い,網羅的に文献を収集した.症例報告における情報の欠落は,CAse REport guidelinesを用いて評価した.〔結果〕9件の症例報告が選択された.治療介入の種類は遵守率が100%であった.アブストラクトと本文に関する計10項目では,遵守率は30%未満であった.〔結語〕犬の理学療法に関する症例報告には情報の欠落が存在し,慎重に解釈する必要性が示...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 38; no. 6; pp. 433 - 437
Main Authors 石坂, 正大, 井川, 達也, 田中, 智美, 伊藤, 梨也花, 浦田, 龍之介
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 理学療法科学学会 2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.38.433

Cover

More Information
Summary:〔目的〕犬の理学療法に関する症例報告を対象に,情報の欠落について実態を調査することとした.〔対象と方法〕1900~2022年に日本国内の学術雑誌に掲載された犬の理学療法に関する症例報告を対象とした.医中誌Webを含む3つの電子検索データベースを用い,網羅的に文献を収集した.症例報告における情報の欠落は,CAse REport guidelinesを用いて評価した.〔結果〕9件の症例報告が選択された.治療介入の種類は遵守率が100%であった.アブストラクトと本文に関する計10項目では,遵守率は30%未満であった.〔結語〕犬の理学療法に関する症例報告には情報の欠落が存在し,慎重に解釈する必要性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.38.433