高度貧血で発見された悪性黒色腫の胃小腸転移の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 88; no. 1; pp. 132 - 133
• Main Authors: 山本, 啓二, 山岡, 稔, 芦谷, 啓吾, 中元, 秀友, 大庫, 秀樹, 今枝, 博之, 寺本, 由紀子, 中村, 光彦, 青柳, 龍太郎, 山田, 健人, 市村, 隆也, 橋本, 正良, 宮川, 義隆
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 11.06.2016; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 小腸転移; 悪性黒色腫
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.88.1_132

「症例」「患者」: 77歳, 男性. 「既往歴」: 高血圧症, 脳梗塞, 下肢静脈瘤. 「家族歴」: 特記事項なし. 「生活歴」: 喫煙: 3本/日(25歳～現在), 飲酒: ビール350ml, 焼酎1合/日. 「現病歴」: 入院1年4カ月前に右頬部の悪性黒色腫(T2N0M0)に対し埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科で切除術を受けた. 10カ月前に右頸部リンパ節に再発を認めたため, 同センターにて郭清術を施行された. 2カ月前より左下腹部痛を自覚し, 食欲不振, 15kgの体重減少を認め近医受診した. 採血にてHgb 7.1g/dLと貧血を認めたことから当科紹介入院となった. 「入院時所見」: 身長153cm, 体重55.6kg, BMI 23.7, 血圧120/62mmHg, 脈拍92/min, 体温36.9℃. 意識清明, 眼瞼結膜貧血あり, 眼球結膜黄染なし, 表在リンパ節を触知せず.