傍乳頭憩室内への重複開口を認めたLemmel症候群の1例
症例は78歳の男性。主訴は腹部膨満感と白色便。胆道系酵素上昇に加えCTやMRCPで総胆管の拡張を認めた。ERCPで乳頭からの造影では膵管のみ描出されたが,口側に食物残渣のある傍乳頭憩室があり,憩室内に開口部を認めカテーテル挿入にて総胆管が造影された。総胆管は軽度拡張を認めたのみで陰影欠損や狭窄像はなかった。傍乳頭憩室内に胆管が重複開口し食物残渣によりLemmel症候群を合併した稀な症例と考えられた。...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 70; no. 2; pp. 118 - 119 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2007
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.70.2_118 |
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Summary: | 症例は78歳の男性。主訴は腹部膨満感と白色便。胆道系酵素上昇に加えCTやMRCPで総胆管の拡張を認めた。ERCPで乳頭からの造影では膵管のみ描出されたが,口側に食物残渣のある傍乳頭憩室があり,憩室内に開口部を認めカテーテル挿入にて総胆管が造影された。総胆管は軽度拡張を認めたのみで陰影欠損や狭窄像はなかった。傍乳頭憩室内に胆管が重複開口し食物残渣によりLemmel症候群を合併した稀な症例と考えられた。 |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.70.2_118 |