EUSにて由来臓器を特定し得た有茎性壁外発育型胃GISTの1例
「はじめに」以前われわれは, 有茎性壁外発育型胃 gastrointestinal stromal tumor (GIST)では付着部の茎径と腫瘍径との比は17%程度と小さく, それを念頭においてEUSを施行することが由来臓器特定に重要であることを報告した. 今回, この提言に基づきEUSで1.6mmの茎を描出できた胃GISTの1例を経験した. また, 茎部分が細くなる機序に関して臨床病理学的に示唆に富む知見を得たため併せて報告する. 「症例」患者: 81歳, 女性. 既往歴: 59歳 左乳癌手術. 65歳 右大腿骨人工関節置換術. 現病歴: 右乳房腫瘤を自覚して当院外科を受診した. posi...
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| Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 96; no. 1; pp. 118 - 120 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
26.06.2020
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
| Subjects | |
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| ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI | 10.11641/pde.96.1_118 |
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| Summary: | 「はじめに」以前われわれは, 有茎性壁外発育型胃 gastrointestinal stromal tumor (GIST)では付着部の茎径と腫瘍径との比は17%程度と小さく, それを念頭においてEUSを施行することが由来臓器特定に重要であることを報告した. 今回, この提言に基づきEUSで1.6mmの茎を描出できた胃GISTの1例を経験した. また, 茎部分が細くなる機序に関して臨床病理学的に示唆に富む知見を得たため併せて報告する. 「症例」患者: 81歳, 女性. 既往歴: 59歳 左乳癌手術. 65歳 右大腿骨人工関節置換術. 現病歴: 右乳房腫瘤を自覚して当院外科を受診した. positron emission tomography-computed tomography (PET-CT)では右乳腺に明らかな異常集積はなく, 上腹部に45×25mm大のFDG集積を指摘され, 精査目的に当科を紹介受診した. |
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| ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
| DOI: | 10.11641/pde.96.1_118 |