脳神経内科医におけるバーンアウト(第2報)―男性医師と女性医師の比較

医師のバーンアウトの現状と対策を検討するため日本神経学会の全学会員8,402名に対しアンケート調査を行い,15.0%にあたる1,261名から回答を得た.本論文では男性医師と女性医師の比較結果について報告する.勤務・生活状況では既婚者のみに有意な差が認められた.労働時間など勤務状況では男性のほうが厳しい条件で勤務していること,家事分担では女性の負担が重いことが確かめられた.日本版バーンアウト尺度による分析では,全体の得点では性差は認められなかったが,バーンアウトと関連する要因については,男女に共通した要因にくわえて,男性あるいは女性特有の要因が明らかとなった....

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Published in臨床神経学 Vol. 61; no. 4; pp. 219 - 227
Main Authors 清水, 優子, 道勇, 学, 久保, 真人, 小池, 亮子, 下畑, 享良, 加世田, ゆみ子, 小川, 崇, 横山, 和正, 戸田, 達史, 服部, 信孝, 日本神経学会キャリア形成促進委員会, 坪井, 義夫, 武田, 篤, 海野, 佳子, 饗場, 郁子, 宮地, 隆史, 吉田, 一人, 三澤, 園子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2021
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.cn-001569

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Summary:医師のバーンアウトの現状と対策を検討するため日本神経学会の全学会員8,402名に対しアンケート調査を行い,15.0%にあたる1,261名から回答を得た.本論文では男性医師と女性医師の比較結果について報告する.勤務・生活状況では既婚者のみに有意な差が認められた.労働時間など勤務状況では男性のほうが厳しい条件で勤務していること,家事分担では女性の負担が重いことが確かめられた.日本版バーンアウト尺度による分析では,全体の得点では性差は認められなかったが,バーンアウトと関連する要因については,男女に共通した要因にくわえて,男性あるいは女性特有の要因が明らかとなった.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.cn-001569