早期胃内分泌細胞癌の1例

症例は70歳,男性。検診の上部消化管内視鏡検査にて前庭部小彎にⅡc病変を認めた。生検では,低分化腺癌,および中分化型管状腺癌であり,幽門側胃切除術施行した。術後病理学的所見では,粘膜下層での静脈侵襲像強く,N/C比の大きな細胞が増殖し,内分泌顆粒マーカー陽性であったため,内分泌細胞癌と診断した。本疾患は進行癌として発見される事が多く予後は悪いが,早期癌として発見される症例では,良好な予後が期待される。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 69; no. 2; pp. 64 - 65
Main Authors 奈良, 智之, 宮野, 一樹, 蓮江, 智彦, 伊藤, 契, 大塚, 裕一, 古嶋, 薫, 松橋, 信行, 中嶋, 健太郎, 針原, 康, 小西, 敏郎, 松谷, 章司, 野家, 環, 星野, 明弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2006
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.69.2_64

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Summary:症例は70歳,男性。検診の上部消化管内視鏡検査にて前庭部小彎にⅡc病変を認めた。生検では,低分化腺癌,および中分化型管状腺癌であり,幽門側胃切除術施行した。術後病理学的所見では,粘膜下層での静脈侵襲像強く,N/C比の大きな細胞が増殖し,内分泌顆粒マーカー陽性であったため,内分泌細胞癌と診断した。本疾患は進行癌として発見される事が多く予後は悪いが,早期癌として発見される症例では,良好な予後が期待される。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.69.2_64