シアノアクリレートを用いた硬化療法が有効であった巨木型食道静脈瘤の1例

症例は64歳,C型肝硬変の女性。巨木型食道静脈瘤からの出血を認め,出血部位にEVL施行。大きなLg-cもあり,その後EOによるEISを計画したが,EVISでは静脈瘤は造影されずEISは施行できなかった。そこでLg-cと食道静脈瘤の治療を行うことを目的にシアノアクリレート(CA)を注入した。その後EOを注入し供血路まで塞栓した。4カ月後食道静脈瘤は器質化し,Lg-cは消失した。EOによるEISが困難な,血流量の多い食道静脈瘤に対してCAを用いた硬化療法が有効であった症例を経験した。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 69; no. 2; pp. 52 - 53
Main Authors 稲生, 実枝, 新井, 晋, 太田, 慎一, 頼, 文恵, 中尾, 将光, 伊東, 洋, 安藤, さつき, 今井, 幸紀, 藤盛, 健二, 石川, 恵子, 柿沼, 徹, 持田, 智, 菅原, 通子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2006
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.69.2_52

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Summary:症例は64歳,C型肝硬変の女性。巨木型食道静脈瘤からの出血を認め,出血部位にEVL施行。大きなLg-cもあり,その後EOによるEISを計画したが,EVISでは静脈瘤は造影されずEISは施行できなかった。そこでLg-cと食道静脈瘤の治療を行うことを目的にシアノアクリレート(CA)を注入した。その後EOを注入し供血路まで塞栓した。4カ月後食道静脈瘤は器質化し,Lg-cは消失した。EOによるEISが困難な,血流量の多い食道静脈瘤に対してCAを用いた硬化療法が有効であった症例を経験した。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.69.2_52