食道全域におよぶ食道壁内偽憩室症の1例

60歳代,男性。アルコール多飲歴あり。検診で食道に異常所見を指摘され当院を紹介受診。食道造影X線検査で頸部食道から胸部下部食道にかけて,1~4mmの無数のフラスコ状,カフスボタン状のバリウム造影剤の突出像を,上部消化管内視鏡検査では,全周性に無数の大小の陥凹を認め,食道壁内偽憩室症生検組織では非特異的な慢性炎症性細胞浸潤,粘膜下層の強い線維化に加え,微小憩室の開口部が観察された。真菌感染症,狭窄等の合併症に留意し経過観察が必要と考えられた。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 69; no. 2; pp. 50 - 51
Main Authors 向井, 万起男, 岩男, 泰, 岩男, 暁子, 三上, 修司, 岩上, 祐子, 高田, 康裕, 吉田, 武史, 飯塚, 秀子, 杉野, 吉則, 日比, 紀文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2006
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.69.2_50

Cover

More Information
Summary:60歳代,男性。アルコール多飲歴あり。検診で食道に異常所見を指摘され当院を紹介受診。食道造影X線検査で頸部食道から胸部下部食道にかけて,1~4mmの無数のフラスコ状,カフスボタン状のバリウム造影剤の突出像を,上部消化管内視鏡検査では,全周性に無数の大小の陥凹を認め,食道壁内偽憩室症生検組織では非特異的な慢性炎症性細胞浸潤,粘膜下層の強い線維化に加え,微小憩室の開口部が観察された。真菌感染症,狭窄等の合併症に留意し経過観察が必要と考えられた。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.69.2_50