内視鏡的に除去し得た大型胃石の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 79; no. 2; pp. 62 - 63
• Main Authors: 高橋, 晃彦, 成毛, 哲, 樋口, 勝彦, 佐々木, 徹, 堅田, 親利, 小泉, 和三郎, 中谷, 研斗, 東, 瑞智, 田辺, 聡, 石戸, 謙次
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2011; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 内視鏡的除去術; 胃石
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.79.2_62

「はじめに」 今回, 内視鏡的溶解療法及び破砕術を併用し奏効した大型胃石の1症例を経験したので報告する. 「症例」 患者:57歳, 女性. 主訴:空腹時の心窩部痛. 既往歴:胃潰瘍, 生活歴:毎年秋になると柿を1日1個食していた. 飲酒, 喫煙:なし. 現病歴:30代頃より胃潰瘍を指摘され, H.pylori除菌療法を行い, 近医で経過観察されていた. 2009年9月頃より空腹時の心窩部痛を認め, 上部消化管内視鏡検査を施行したところ胃石を指摘. 当院当科紹介受診となった. 入院時検査成績:軽度貧血以外異常なし. 腹部エコー:胃内に約70mm大の, 強いAcoustic shadowを伴うstrong echoを認めた. 上部消化管造影検査:胃内に約70mm大の陰影欠損を認め, 体位変換にて容易に移動した(Fig.1). 腹部CT検査:胃内に内部にairが混在する楕円形の結石を認めた(Fig.2).