食道潰瘍を合併した潰瘍性大腸炎の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 65; no. 2; pp. 90 - 91
• Main Authors: 住野, 泰清, 浜谷, 茂治, 渡邊, 利泰, 高橋, 敬二, 佐藤, 直嗣, 倉形, 秀則, 五味, 志奈, 酒井, 要, 佐藤, 真司, 平野, 直樹, 五十嵐, 良典, 蜂矢, 朗彦, 三木, 一正, 北条, 裕
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2004; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 打ち抜き様潰瘍; 潰瘍性大腸炎; 食道潰瘍
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.65.2_90

症例は51歳，男性。全結腸型の潰瘍性大腸炎中等症と診断し，絶食，完全静脈栄養下でステロイド強力静注療法を開始。8日目より前胸部痛が出現し，上部消化管内視鏡を施行したところ，中下部食道に打ち抜き様潰瘍が多発していた。潰瘍性大腸炎がステロイド抵抗性を示す一方で，食道潰瘍はPPI投与にて改善した。病理学的血清学的な証明はできなかったが，打ち抜き様の潰瘍形態および経過より食道潰瘍の原因はウイルス感染と推測した。