DPOAEの位相から見たその発生機序に関する一考察
白色モルモットを用い刺激音の位相とDPOAEの位相の関係を測定した。 刺激音の2音をそれぞれF1=a1cos(2πf1t-θ1), F2=a2cos(2πf2t-θ2) (a1, a2: 各音振幅, f1, f2: 各音周波数, θ1, θ2: 各音位相, t: 時間) で表す時, 刺激音の位相θ1, θ2とDPOAEの位相θDPの関係は測定結果よりθDP=2θ1-θ2+C (Cは定教) の形の関係となった。 この関係は数学的に予想される2音が歪む時に発生する音の位相に合致し, DPOAEの発生機序に刺激音の歪み音が関わることを示唆した。...
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Published in | AUDIOLOGY JAPAN Vol. 40; no. 6; pp. 730 - 736 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本聴覚医学会
1997
日本聴覚医学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0303-8106 1883-7301 |
DOI | 10.4295/audiology.40.730 |
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Summary: | 白色モルモットを用い刺激音の位相とDPOAEの位相の関係を測定した。 刺激音の2音をそれぞれF1=a1cos(2πf1t-θ1), F2=a2cos(2πf2t-θ2) (a1, a2: 各音振幅, f1, f2: 各音周波数, θ1, θ2: 各音位相, t: 時間) で表す時, 刺激音の位相θ1, θ2とDPOAEの位相θDPの関係は測定結果よりθDP=2θ1-θ2+C (Cは定教) の形の関係となった。 この関係は数学的に予想される2音が歪む時に発生する音の位相に合致し, DPOAEの発生機序に刺激音の歪み音が関わることを示唆した。 |
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ISSN: | 0303-8106 1883-7301 |
DOI: | 10.4295/audiology.40.730 |