摂食・嚥下障害者の症状の改善をめざした主介護者に対する教育介入研究

【在宅における摂食・嚥下障害者の主介護者に対して摂食・嚥下リハビリテーション教育を実施した結果,摂食・嚥下障害者の摂食・嚥下機能の維持および改善をもたらすかどうかについて検討を加えた.対象者は,インフォームド・コンセントが得られた27名の摂食・嚥下障害者の主介護者とした.この対象者を無作為に教育群14名,観察群13名に割り付けた.教育は研究者によって実施し,教育群に摂食・嚥下障害の介護方法を4ヶ月間教育し,観察群は観察のみとした.評価項目は摂食・嚥下障害者に摂食・嚥下障害の症状,ADL:Barthel Index,SpO2を調査し,主介護者には摂食・嚥下障害の知識を調査した.面接調査は,訪問看...

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Published in日本摂食・嚥下リハビリテーション学会雑誌 Vol. 7; no. 2; pp. 126 - 133
Main Author 松田, 明子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 30.12.2003
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
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ISSN1343-8441
2434-2254
DOI10.32136/jsdr.7.2_126

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Summary:【在宅における摂食・嚥下障害者の主介護者に対して摂食・嚥下リハビリテーション教育を実施した結果,摂食・嚥下障害者の摂食・嚥下機能の維持および改善をもたらすかどうかについて検討を加えた.対象者は,インフォームド・コンセントが得られた27名の摂食・嚥下障害者の主介護者とした.この対象者を無作為に教育群14名,観察群13名に割り付けた.教育は研究者によって実施し,教育群に摂食・嚥下障害の介護方法を4ヶ月間教育し,観察群は観察のみとした.評価項目は摂食・嚥下障害者に摂食・嚥下障害の症状,ADL:Barthel Index,SpO2を調査し,主介護者には摂食・嚥下障害の知識を調査した.面接調査は,訪問看護師によって実施した.その結果,教育群は教育前に比べて教育後に摂食・嚥下障害者のSpO2の有意な改善が得られた.したがって,訪問看護師が,摂食・嚥下障害者の主介護者に対して摂食・嚥下リハビリテーションを目的とした介護方法を検討し,教育していくことが重要であると考える.
ISSN:1343-8441
2434-2254
DOI:10.32136/jsdr.7.2_126