後拡張を省いた頚動脈ステント留置術による狭窄率の遷延性改善効果
【目的】後拡張を省いた頚動脈ステント留置術(CAS)における狭窄率改善効果を検討した.【方法】 CAS後にfollowup脳血管造影検査(平均13.7ヵ月,0.5~24ヵ月)が可能であった10例11病変を対象に,術前,術直後およびfollowup時の残存狭窄率を検討した.また,プラーク内石灰化の有無による狭窄改善率の違いについて検討した.【結果】術前狭窄率は87.3±11.0%(mean±SD),術直後の狭窄率は30.1±5.7%(mean±SD)であった.Followup脳血管造影時の平均残存狭窄率は12.3±16.1%(mean±SD)と改善した(P<0.003).石灰化を含む病変の...
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          | Published in | Journal of Neuroendovascular Therapy Vol. 3; no. 3; pp. 159 - 164 | 
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| Main Authors | , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
    
        2009
     日本脳神経血管内治療学会  | 
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| ISSN | 1882-4072 2186-2494  | 
| DOI | 10.5797/jnet.3.159 | 
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| Summary: | 【目的】後拡張を省いた頚動脈ステント留置術(CAS)における狭窄率改善効果を検討した.【方法】 CAS後にfollowup脳血管造影検査(平均13.7ヵ月,0.5~24ヵ月)が可能であった10例11病変を対象に,術前,術直後およびfollowup時の残存狭窄率を検討した.また,プラーク内石灰化の有無による狭窄改善率の違いについて検討した.【結果】術前狭窄率は87.3±11.0%(mean±SD),術直後の狭窄率は30.1±5.7%(mean±SD)であった.Followup脳血管造影時の平均残存狭窄率は12.3±16.1%(mean±SD)と改善した(P<0.003).石灰化を含む病変の残存狭窄率は術直後29.0±5.2%からfollowup時24.3±9.5%への改善に留まったのに対し,非石灰化病変では28.2±6.1%から7.1±9.9%へと著明に改善した.【結語】後拡張を省いたCASでも,特に非石灰化病変において経時的な狭窄率改善が期待できる. | 
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| ISSN: | 1882-4072 2186-2494  | 
| DOI: | 10.5797/jnet.3.159 |