健康診断で血清肝酵素活性の上昇がみられ肝生検を行った若齢猫の8例

避妊・去勢手術前検査や健康診断で血清肝酵素活性の上昇を認めた8例の若齢猫に内科的な治療を一定期間行ったが,血清肝酵素活性の低下がみられなかったため肝生検を行った。病理組織学的に,化膿性胆管肝炎が4例,リンパ球性胆管肝炎が1例,肝細胞の水腫性変性が3例であった。したがって若齢猫で持続的な血清肝酵素活性の上昇がある場合,これら肝疾患が存在する高い可能性が示唆された。...

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Published in動物臨床医学 Vol. 17; no. 1; pp. 15 - 17
Main Authors 棚橋, 咲子, 加藤, 万由子, 鈴木, 清美, 平野, 貴史, 西飯, 直仁, 湯木, 正史, 高橋, 多樹, 杉本, 典子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 動物臨床医学会 2008
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ISSN1344-6991
1881-1574
DOI10.11252/dobutsurinshoigaku.17.15

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Summary:避妊・去勢手術前検査や健康診断で血清肝酵素活性の上昇を認めた8例の若齢猫に内科的な治療を一定期間行ったが,血清肝酵素活性の低下がみられなかったため肝生検を行った。病理組織学的に,化膿性胆管肝炎が4例,リンパ球性胆管肝炎が1例,肝細胞の水腫性変性が3例であった。したがって若齢猫で持続的な血清肝酵素活性の上昇がある場合,これら肝疾患が存在する高い可能性が示唆された。
ISSN:1344-6991
1881-1574
DOI:10.11252/dobutsurinshoigaku.17.15