核内倍加と細胞成長を規定する発生制御
多細胞生物の細胞の中には,分化の過程において,細胞分裂のための細胞周期から,細胞内のDNA含量を増幅し細胞成長を促進する核内倍加と呼ばれる特殊な細胞周期へと切り替えを行なうものがある.この切り替えのタイミングは,植物ホルモンや細胞周期制御因子,発生シグナル分子などが複雑にクロストークしながら制御する.ここでは,近年の研究成果をもとに,植物がどのようにしてこの細胞周期の切り替えを行ない,そのかたちをつくり上げているかを解説する....
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Published in | 化学と生物 Vol. 49; no. 7; pp. 461 - 467 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本農芸化学会
2011
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0453-073X 1883-6852 |
DOI | 10.1271/kagakutoseibutsu.49.461 |
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Summary: | 多細胞生物の細胞の中には,分化の過程において,細胞分裂のための細胞周期から,細胞内のDNA含量を増幅し細胞成長を促進する核内倍加と呼ばれる特殊な細胞周期へと切り替えを行なうものがある.この切り替えのタイミングは,植物ホルモンや細胞周期制御因子,発生シグナル分子などが複雑にクロストークしながら制御する.ここでは,近年の研究成果をもとに,植物がどのようにしてこの細胞周期の切り替えを行ない,そのかたちをつくり上げているかを解説する. |
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ISSN: | 0453-073X 1883-6852 |
DOI: | 10.1271/kagakutoseibutsu.49.461 |