重度な臨床症状を呈した心房細動の犬に対する塩酸エホニジピンの効果

僧帽弁閉鎖不全症の薬物治療をしていた11歳の柴犬が,心房細動を発症した。来院時の血液化学検査で,グルコース, アラニンアミノトランスフェラーゼ, アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ, 血中尿素窒素 , クレアチニンの上昇,カリウムの低下が確認された。また,沈鬱状態であり,食欲廃絶など重度な臨床症状を呈していた.塩酸エホニジピンによる薬物療法を併用したところ,翌日には除細動され,300日を経過した現在も良好な臨床経過が得られている。...

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Published in動物臨床医学 Vol. 22; no. 2; pp. 69 - 73
Main Authors 小宮, みぎわ, 福島, 隆治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 動物臨床医学会 2013
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ISSN1344-6991
1881-1574
DOI10.11252/dobutsurinshoigaku.22.69

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Summary:僧帽弁閉鎖不全症の薬物治療をしていた11歳の柴犬が,心房細動を発症した。来院時の血液化学検査で,グルコース, アラニンアミノトランスフェラーゼ, アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ, 血中尿素窒素 , クレアチニンの上昇,カリウムの低下が確認された。また,沈鬱状態であり,食欲廃絶など重度な臨床症状を呈していた.塩酸エホニジピンによる薬物療法を併用したところ,翌日には除細動され,300日を経過した現在も良好な臨床経過が得られている。
ISSN:1344-6991
1881-1574
DOI:10.11252/dobutsurinshoigaku.22.69