キャベツ起源ホスホリパーゼDによる大豆リン脂質からホスファチジルセリンの調製
キャベツ起源のホスホリパーゼDを用いて90%のホスファチジルコリン (PC) と10%のホスファチジルエタノールアミン (PE) から成る大豆リン脂質 (PC-90) からホスファチジルセリン (PS) 調製条件を検討した。種々の条件検討の結果, 0.13mmolのPC-90に対して, ジエチルエーテル : 5mL, pH 6.5酢酸緩衝液 : 3mL, 塩化カルシウム濃度 : 1M, セリン : 8.6mmol, キャベツ起源ホスホリパーゼD : 0.5IUを37℃, 2hの恒温振盪で混合することによって, PC-90からPSを含有率約37%まで高めることができた。この最適条件下にPCは加水...
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| Published in | 日本油化学会誌 Vol. 47; no. 1; pp. 51 - 56,86 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 日本油化学会
01.01.1998
日本油化学会 |
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| ISSN | 1341-8327 1884-1996 |
| DOI | 10.5650/jos1996.47.51 |
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| Summary: | キャベツ起源のホスホリパーゼDを用いて90%のホスファチジルコリン (PC) と10%のホスファチジルエタノールアミン (PE) から成る大豆リン脂質 (PC-90) からホスファチジルセリン (PS) 調製条件を検討した。種々の条件検討の結果, 0.13mmolのPC-90に対して, ジエチルエーテル : 5mL, pH 6.5酢酸緩衝液 : 3mL, 塩化カルシウム濃度 : 1M, セリン : 8.6mmol, キャベツ起源ホスホリパーゼD : 0.5IUを37℃, 2hの恒温振盪で混合することによって, PC-90からPSを含有率約37%まで高めることができた。この最適条件下にPCは加水分解または変換反応により著しく減少したが, PEのPSへの変換は僅かであった。 本酵素の変換活性はpH 5.6の酢酸緩衝液で酵素を1h前処理することにより向上し, 30minの短時間でPS含有率が52%まで高めることが可能となった。 |
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| ISSN: | 1341-8327 1884-1996 |
| DOI: | 10.5650/jos1996.47.51 |