軸力変動を考慮した動的非線形解析による杭基礎の耐震性に関する一考察

杭基礎のレベル2地震動に対する耐震設計では, 上部構造物, 杭, 地盤のいずれも非線形特性を考慮することとなるが, 特に杭は上部構造物の慣性力による軸力変動が杭の変形特性に大きく影響することが実験でわかっている.本研究では, 杭は軸力変動を考慮できるファイバーモデルを用いた梁要素で, 地盤は軸差ひずみおよびせん断ひずみに対して非線形性を発揮する履歴モデルを用いた平面歪要素で表して, 2次元動的非線形解析を実施した.その結果, (1) 上部構造物の慣性力による軸力変動の影響から杭頭内側が大きく損傷すること, (2) 地盤変形により硬軟の地層境界で無視しえない損傷が発生すること, がわかった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inPROCEEDINGS OF THE JSCE EARTHQUAKE ENGINEERING SYMPOSIUM Vol. 25; pp. 585 - 588
Main Authors 古池, 章紀, 立石, 章
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 1999
Japan Society of Civil Engineers
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1884-8435
DOI10.11532/proee1997.25.585

Cover

More Information
Summary:杭基礎のレベル2地震動に対する耐震設計では, 上部構造物, 杭, 地盤のいずれも非線形特性を考慮することとなるが, 特に杭は上部構造物の慣性力による軸力変動が杭の変形特性に大きく影響することが実験でわかっている.本研究では, 杭は軸力変動を考慮できるファイバーモデルを用いた梁要素で, 地盤は軸差ひずみおよびせん断ひずみに対して非線形性を発揮する履歴モデルを用いた平面歪要素で表して, 2次元動的非線形解析を実施した.その結果, (1) 上部構造物の慣性力による軸力変動の影響から杭頭内側が大きく損傷すること, (2) 地盤変形により硬軟の地層境界で無視しえない損傷が発生すること, がわかった.
ISSN:1884-8435
DOI:10.11532/proee1997.25.585