秋田県における自己血輸血の現状 -2001年のアンケート調査から

我々は自己血輸血推進のため, 秋田県において研究会を組織し, 自己血輸血の啓蒙, 普及に努めてきている1). また, 自己血輸血の問題点を検討し, 推進のための方策を明らかにすることを目的に秋田県における自己血輸血の実施状況を1992年度2)および1994年度3)の2回にわたり調査し報告している. それによると, 秋田県における自己血輸血の実施率は32. 6%から37. 1%へと増加していた. しかし, 1995年度の大規模病院を中心とした全国的な調査4)では, 自己血輸血の実施率は65. 6%であり, それに比較して秋田県における自己血輸血の普及はまだ充分とは言えなかった. そこで, その後...

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Published in日本輸血学会雑誌 Vol. 49; no. 3; pp. 461 - 467
Main Authors 三浦, 亮, 面川, 進, 渡邊, 新, 後藤, 薫, 秋山, 博実
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 2003
日本輸血学会
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ISSN0546-1448
1883-8383
DOI10.3925/jjtc1958.49.461

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Summary:我々は自己血輸血推進のため, 秋田県において研究会を組織し, 自己血輸血の啓蒙, 普及に努めてきている1). また, 自己血輸血の問題点を検討し, 推進のための方策を明らかにすることを目的に秋田県における自己血輸血の実施状況を1992年度2)および1994年度3)の2回にわたり調査し報告している. それによると, 秋田県における自己血輸血の実施率は32. 6%から37. 1%へと増加していた. しかし, 1995年度の大規模病院を中心とした全国的な調査4)では, 自己血輸血の実施率は65. 6%であり, それに比較して秋田県における自己血輸血の普及はまだ充分とは言えなかった. そこで, その後の自己血輸血における状況の変化, 改善点, 新たな問題点を知るために再度調査し, 以前の調査3)と比較検討したので報告する.
ISSN:0546-1448
1883-8383
DOI:10.3925/jjtc1958.49.461