総合事業利用者における転倒経験と運動機能に関する 横断的研究

総合事業利用者における転倒経験と運動機能の関係を分析し,転倒予防プログラムを作成する際の一助にすることを目的とした.分析対象は65 歳以上の総合事業利用者23 名とした.運動機能は歩行速度,歩幅,TUG,開眼片脚立位時間,SS-5,2 ステップ値,下腿周囲長,握力,両内果振動覚とした.対象者を転倒経験の有無により2 群に分け,比較検討のためにMann-Whitney のU 検定を行なった.本研究における転倒経験者は39.1%であった.群間比較の結果,下肢筋パワーの評価であるSS-5 において有意な差が認められた.転倒群はSS-5 が延長していることから,転倒予防には下肢筋パワーへの介入が重要で...

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Published in保健医療学雑誌 Vol. 10; no. 1; pp. 48 - 54
Main Authors 木村, 和樹, 平松, 翔, 西倉, 尊, 伊賀, 敏朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 保健医療学学会 01.04.2019
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ISSN2185-0399
DOI10.15563/jalliedhealthsci.10.48

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Summary:総合事業利用者における転倒経験と運動機能の関係を分析し,転倒予防プログラムを作成する際の一助にすることを目的とした.分析対象は65 歳以上の総合事業利用者23 名とした.運動機能は歩行速度,歩幅,TUG,開眼片脚立位時間,SS-5,2 ステップ値,下腿周囲長,握力,両内果振動覚とした.対象者を転倒経験の有無により2 群に分け,比較検討のためにMann-Whitney のU 検定を行なった.本研究における転倒経験者は39.1%であった.群間比較の結果,下肢筋パワーの評価であるSS-5 において有意な差が認められた.転倒群はSS-5 が延長していることから,転倒予防には下肢筋パワーへの介入が重要であることが考えられた. キーワード:筋パワー,転倒経験,高齢女性
ISSN:2185-0399
DOI:10.15563/jalliedhealthsci.10.48